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合成香料 初めての方の調香ガイド

はじめに

ステラ・ラボラトリーでは2014年3月31日まで、合成香料を個人用途で少量販売しておりました。
オンラインショップは閉店いたしましたが、ご購入いただきました商品を引き続きご愛用いただけますよう、調香ガイドのページをアーカイブとして保存しております。

当サイトでは調香と調合と言う言葉を使用しています。「調香」は香りを創作する行為全体を表現する時に使い、「調合」は実際に香料を混ぜ合わせる行為の事を表現する時に使っています。
また、ご紹介している調香方法は私たちの製品を個人的にお楽しみ頂く為の手順です。調香師を養成する為のプログラムではありません。

付属ドロッパーを使用した簡単な調香手順

ステラ・ラボラトリーの合成香料はアロマ用の精油で使用されているドロッパータイプのボトルを採用しています。ドロッパーの滴下量は約0.05mlで出来ており、この滴下量を基に調合を行います。

【用意する物】

  • 香料
  • ガラスビーカー(小)20ml程度
  • 撹拌棒
    (ガラス製の撹拌棒やステンレス製のマイクロスパーテルなど。)
  • ムエット(香りをチェックする為の専用紙)
  • 調合香料保存用ガラス瓶

※プラスチック製の器具は溶けたり、変形する可能性がありますので、
ガラスやステンレス製器具をご使用ください。

手順

処方(香料の種類と配合量)を考え、使用する香料を用意する。

(香料の匂いが変質していないか確認する。)

用意した処方通り、各香料を所定量滴下する。

撹拌棒で香料が均一になるまで撹拌する。

ムエットに調合した香料をつけ香りを評価する。

(調合したての香料は香りが落ち着いていない為、余裕がある場合は翌日再び評価してみましょう。)

アロマポットなどに入れお楽しみください。

※失敗した香料を流しやトイレに流さないで下さい。紙や布にしみこませて紙パックに詰め、
燃えない様に 少し水を加えるなどして、可燃ごみで処分してください。
大量廃棄は匂いが強いのと火気の危険がありますので、おやめください。

ムエット(香りを嗅ぐ紙)の使い方

ムエット。それは調香に必要な代表的なアイテムの一つです。
ここではムエットの基本的な使い方を説明いたします。

まず、揮発による香りの変化をみるため、ムエットに香料名と日時を書き込んでおきます。
先端1mm程度に調合香料をつけます。
たくさんつける必要はありません。
そして自分の鼻に着けない様に、鼻の下に持って行きながら匂いを
嗅ぎます。
いつまでも匂いを嗅いでいると嗅覚疲労を起こす為、一回5秒以内で香りの特徴を嗅ぎとります。
香りの特徴をノートなどに記入します。調合香料の場合は時間をおいて再び香りを嗅ぎ、最初に嗅いだ時との変化を感じ取ります。
ムエットは使い捨てです。一つの香料につき一枚使ってください。
時間経過して香りがしなくなったからといって再利用しないで下さい。

処方の考え方(どのようにしてオリジナルの処方を作るか?)

香料一つ一つの香りを覚えましょう

香りを作るにはまず素材の特徴を知らなければなりません。香料の特徴を一つ一つノートに付けて覚えましょう。
香りの特徴の捉え方は個人の経験により様々です。他の人が見てわからなくても、自分でわかればよいのです。
私の初めのラベンダーの印象は「しびれた土」でした。また、Woody Violet ketone(ウッディヴァイオレットケトン)は「ちょっと和の雰囲気がある木」でした。
この率直な印象が後々、既成観念にとらわれない組み合わせを生み出すことにもつながりますので、大切にしてください。

組み合わせたい香料を考えましょう

調合したい香料2~3種類をそれぞれムエットにつけ、その2~3枚を持って軽く振りながら香りを嗅いでみましょう。
なんとなく、その香りが混ざりあった時の印象をイメージする事が出来ます。
その際、多く入れたい香料を手前に、少なく入れたい香料を奥にずらして嗅ぐとイメージしやすいです。

アコードを組み立てましょう

混ぜたい香料2点を70:30、50:50、30:70のように割合を変えて混ぜてバランスを考えます。
例えば、ジャスミンのアコードはBenzyl acetate(ベンジルアセテイト)とMethyl dihydrojasmonate(メチルディハイドロジャスモネイト)を使って検討します。次は2点だけでなく3点でのバランスを考えましょう。
Benzyl acetate(ベンジルアセテイト)とMethyl dihydrojasmonate(メチルディハイドロジャスモネイト)でとったアコードにイランイラン(天然香料)を加えてみます。
その際、2点のアコードとイランイランをそれぞれムエットに付け、おおよその割合を考えてみる事も出来ます。
この3点で作ったアコードを調香のベースとして使用してみましょう。

10%希釈香料の作り方

アコードなどで香りを検討する際、香料を原液のまま使用すると、消費が激しく経済的ではありません。
エタノールで10%に希釈する事により、少ない原液で沢山のアコードを試す事が出来ます。
また、香りの強い香料を希釈して調香しやすくする事も出来ます。

作り方

1.20mlのガラス製遮光瓶に香料を1g、エタノールを9g入れたら、蓋をしっかりしめ振って撹拌します。
2.ボトルにラベルを貼り、希釈液が何の香料であるかわかる様にしてください。
※天然香料の場合、白濁や溶剤の分離が起こる事があります。
※合成香料の場合、希釈した香料の瓶口に白い結晶が発生する事がありますが、品質に問題ありません。

電子天秤を用いた本格調香

電子天秤(小数点第2位まで量れるタイプ)があると、より正確で細かい調香が可能となります。
※最近は2,000円程度で0.01g~100gが量れるポケットスケールも販売されています。

【用意する物】

  • 電子天秤
  • つまようじ
  • 香料
  • ガラスビーカー(小)20ml程度
  • 撹拌棒
    (ガラス製の撹拌棒やステンレス製のマイクロスパーテルなど。)
  • ムエット(香りをチェックする為の専用紙)
  • 調合香料保存用ガラス瓶

※プラスチック製の器具は溶けたり、変形する可能性がありますので、
ガラスやステンレス製器具をご使用ください。

手順

処方(香料の種類と配合量)を考え、使用する香料を用意する。

(香料の匂いが変質していないか確認する。)

秤を用意し、ビーカーをおいて風袋を引く。

香料の瓶口に爪楊枝を当てて、所定量まで滴下する。

(ドロッパーから直接滴下するより、爪楊枝を当てた方が一滴の滴下量が少なくなります。)

一度使った爪楊枝は他の香料に間違えて使用しない様、処分する。

処方の通り全種入れ終わったら均一に撹拌し、ムエットで香りを確認します
その後の手順は簡単な手順と同じです。

調合した香料の使い方

出来あがった香料を使ってみましょう。

●アロマポットに使用する

アロマポットに滴下して楽しみます。
香料の種類によっては結晶が生ずる事がありますますので、使用後は良く拭き取ってください。
超音波型のディフューザーへの使用は、振動部に結晶が付着する事がありますので、ご使用はおやめ下さい。

●オードトワレを作る

エタノールと混ぜて、自作のオードトワレを作る事が出来ます。
(水を入れると、透明にならず白濁する事があります。)
添付文書に載せている参考処方は香料10%、エタノール90%の参考処方です。
※肌につける使用方法をなさる場合はウェブサイトと添付文書に書かれているIFRAによる規制値を守りながらお楽しみください。

●手作り石けんの香り付けに使う

手作り石けんの香り付けにもご使用いただけます。
植物油や脂肪酸から作る場合はアルカリでけん化させた後に添加してください。
※ウェブサイトと添付文書に書かれているIFRAによる規制値を守りながらお楽しみください。

その他の注意事項

保管<光、高温、極端な冷温を避ける>

  • 紫外線を避けてください。
  • 高温多湿を避けてください。
  • 極端な冷所では澱が出る可能性があるので、冷蔵庫などでの保管は避けて下さい。

香りのコンタミネーション<香料同士香りが混じらないように気を付ける>

Aの香料にBの香料の香りが付着し、Aの香料の香りが変化してしまう事があります。
せっかくご購入いただいた香料が、正しく使えなくなってしまうので下記の状況にお気をつけ下さい。

  • Aの香料に使った器具をそのままBの香料に使う。
  • Aの香料とBの香料の蓋を取り違えて締めてしまう。

香料の変質<香り変質したと感じたら肌には使わない>

  • 香料は酸化して劣化していき、酸化した香料は独特の酸化臭を放ちます。
  • 一年程度放置した柑橘系精油の瓶口の香りが良い例です。
  • 酸化し劣化した香料は肌に触れない様気を付けて下さい。
  • 酸化した香料で調香しても良い香り作りは出来ません。