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ティーブレイク

フォートナム&メイソン エルダーフラワーティー

elderflowerteapicture久しぶりに素晴らしいフレーバーの紅茶というより緑茶に出会いました。

 

 

 

フォートナム&メイソンのエルダーフラワーティーです。

 

 

 

エルダーフラワーは日本ではセイヨウニワトコと呼ばれているようで、ヨーロッパでは昔から薬用としてコーディアルやシロップにして使われていたようです。

 

 

 

そして風味は、さわやかな甘酸っぱさで、リフレッシュするのに最適な心地よさです。

 

 

 

甘酸っぱい香りが緑茶にフレーバリングされているというと違和感があるかもしれませんが、軽いフレーバーと柔らかな緑茶の味なので決しておかしくありません。

 

 

 

甘酸っぱいとはいっても、バラやベリーのような、ややこってりした甘さではなくて、ジャスミン・サンバックのような爽やかな甘さです。

 

 

 

有名なフレーバーティーというと、アールグレイやローズ、ジャスミン、アップルなどがありますが、もっとメジャーなフレーバーとして各社から販売されても良いのでは?と思うほどおいしくいただきました。

 

 

 

新しくデイリーで飲んでみたいフレーバーティーをお探しの方には、ぜひオススメです。

ニナス マリー・アントワネット ティー

marieantoinettetea1picture先日「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」へ行って参りまして、お土産コーナーで外箱が限定デザインのマリー・アントワネット ティーを購入しました。

 

 

 

バラとヴェルサイユにある「王の菜園」にあるリンゴでフレーバリングされたユニークな味の紅茶です。

 

 

 

香り立ちは結構グリーン感が強いリンゴです。

 

 

 

口にした瞬間も青いリンゴの風味が広がります。ちょっと冷めてくるとバラの風味が感じられました。

 

 

 

カップの残り香もバラです。

 

 

 

以前ティーバックでいただいたときは、うっかり抽出しすぎてしまって、かなり苦い味になってしまいましたが、ちゃんと淹れれば適度なフレッシュさを持った風味でいただくことができます。

 

 

 

フレーバー自体はさほど甘くないので、お好みで砂糖を入れても良い味です。

 

 

 

marieantoinettetea2picture外箱のデザインはこんな感じです。

 

 

 

このチケットと同じ個所が箱の天面の絵になっているのですが、2人の女性のどちらかがアントワネット王妃だそうです。

 

 

 

王妃はプティ・トリアノンや王妃の村里でトワル・ド・ジュイで作られたドレスを着ていました。シルクではなくコットン、刺繍や織りではなくプリントということで、王妃の服装としてふさわしくないとだいぶ叩かれたとのこと。

 

 

 

本展では、王妃が着ていたとされるドレスの断片が伝記本の内側に張り付けられて残っていたものが展示されていました。

 

 

 

王妃の関連グッズはかわいらしいものが多く華やかで美しいのですが、王妃本人が使用されていたものを見ると、その後の結末が想起され、切ない気分になります。

 

 

 

ツヴァイクやフレイザーによる伝記を読むと、華やかな時期はわずかですから・・・。

 

 

 

marieantoinettetea3pictureそして、関連商品がもう一つ、GIVENCHY社から発売された、このマリー・アントワネット ティーの香りを取り入れたフレグランスJARDIN PRÉCIEUX(ジャルダン プレシュー)です。

 

 

 

スプレーされた瞬間にティーノートが香ります。その後の香りはFerragamo社のIncanto CharmsやDior社のAddict Eau fraîcheのようフルーティフローラルで、日本人の嗜好には合いそうです。

 

 

 

ムエットだと、多少ティーノートのフェノリックな部分が出ますが、軽い華やかさのある香りなので、香水デビューの一本としても使いやすいのではないかなと思いました。

クチナシが咲いています

gardenia2016pictureクチナシが咲き始めました。

 

 

 

この木は去年、秋まで花をつけていた頑張り屋さんのクチナシです。

 

 

 

私にとって子供のころの夏の日々の感覚を思い出す香りですが、不思議と意識して嗅いだ記憶はないのです。

 

 

 

その他、軽いはちみつのような甘い香りが漂っていたのですが、今日はその香りの発生源がわからず。

 

 

 

見つけたら植物図鑑に載せたいと思います。

シャトー・ギロー ソーテルヌ

chateau guiraudpicture2チャンドラー・バール著『匂いの帝王』(早川書房)を読んでいて、一番好奇心を持ったのがソーテルヌ(貴腐ワイン)についての記述でした。

 

 

 

『匂いの帝王』は、あの世界香水ガイドを書いたルカ・トゥリン博士が、人がにおいを認識するメカニズムは、人が分子の振動の違いをとらえ、その振動数によりにおいを認識するものと考えリサーチを進め、「振動説」として香料会社やネイチャー誌に持っていく(しかし認めてもらえない・・・)という内容のノンフィクションです。

 

 

 

本文の12行目から「貴腐ワインなんてものがあるくらいだ。高貴な腐敗だよ。」と語られ、トゥリン博士が好きなこのワインはたびたび文中で称賛されていました。

 

 

 

一方私は日常的にアルコールは飲みませんし、貴腐ワインといっても子供の頃にブドウを腐らせて作るやたらと高価なワインがあるという話を聴いたことがある程度で、今まで目にしたことはありませんでした。

 

 

 

chateau guiraudpictureこの本で紹介されているソーテルヌはシャトー・ディケム(桁が違います)やシャトー・リューセックという高級なものばかりなので、そこまで高くなくともそれなりの品質を持っていそうなところを探して見つけたのが、ソーテルヌ第一級のシャトー・ギローです。

 

 

 

さて、コルクを開けてグラスに注ぐと、今までに嗅いだ事のないようなフルーティ感と若干のカビ臭さ(とは言っても変なにおいではないです)と樽のような木の香り、そして口に入れると滑らかなピーチのような甘さが広がります。それは完熟の果実をそのまま齧ったような味です。後味にはナッツのような香りも感じられます。

 

 

 

chateau guiraudpicture3改めてグラスから香りを嗅ぐと、熟したバナナやメロンのような強いエステル臭が感じられ、口に含むとピーチの様でもあり、アップルの様でもあり、グレープの様でもある・・・、ってこの味はミックスジュースではありませんか。

 

 

 

ざっくり言ってしまうと、アルコールの効いて、若干カビ臭く、舌触りが滑らかなミックスジュースといった感じになりますね。

 

 

 

しかし高貴な腐敗と呼ばれ決してチープな感じがしないのは、やはり豊かな香りによるものでしょう。とてもおいしかったです。

バニラチンキづくり 十四日目

vanillatincture14thpictureついに出来上がりました。マダガスカル産とタヒチ産のバニラチンキです。

 

 

 

香り自体はあまり七日目と変わらない気がします。

 

 

 

色の差はほとんどなくなりました。タヒチ産に合った濁りはすべて沈降しています。

 

 

 

この状態から濾過していきます。

 

 

 

vanillatincturepicture出来上がったのがこちらです。

 

 

 

見た目は同じですが、キャラクターは全く異なります。

 

 

 

マダガスカル産はバニリンの甘さにフェノリックな薬品臭さや、わずかにアシッド由来の酸の香りが感じられ、複雑で芳醇です。

 

 

 

タヒチ産はアニスノートのスムースさと、ヘリオトロープのようなフローラル感が最初に感じられ、バニリンの甘さは奥の方に芯となるような感じで存在しており、全体的にクリーミーでふわっと華やかな印象です。

 

 

 

軽く肌につけてみると、フレグランスに良さそうなのは、やはりマダガスカル産です。ベースノートに効きそうな存在感があります。

 

 

 

ただ、このバニラチンキは濃縮していないので、割と香りの飛びが早いです。

 

 

 

合成バニリンの1%希釈の方が持続性があります。

 

 

 

ビーンズの状態の複雑で豊かな香りを、官能的にはほぼ抽出できているような感じはしますが、強さや持続性に欠けるのでこのままでは実用性には乏しそうです。

 

 

 

また、双方のビーンズでカスタードクリームを作りましたが、コクのある贅沢なバニラを感じられるのはマダガスカル産です。タヒチ産もアニスノートの特徴など香気成分についての知識があれば興味深くおいしくいただけるのですが、タヒチ産=高級で深い香りというような先入観で食べると、実際は滑らかさや華やかさが特徴で、深い甘さではないため、「期待したほどではないな」と思われてしまう可能性はあります。

 

 

 

この2種類のバニラでずいぶんと楽しむことができました。興味のある方はビーンズの香りから楽しんでみてください。