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ティーブレイク

バニラチンキづくり 十四日目

vanillatincture14thpictureついに出来上がりました。マダガスカル産とタヒチ産のバニラチンキです。

 

 

 

香り自体はあまり七日目と変わらない気がします。

 

 

 

色の差はほとんどなくなりました。タヒチ産に合った濁りはすべて沈降しています。

 

 

 

この状態から濾過していきます。

 

 

 

vanillatincturepicture出来上がったのがこちらです。

 

 

 

見た目は同じですが、キャラクターは全く異なります。

 

 

 

マダガスカル産はバニリンの甘さにフェノリックな薬品臭さや、わずかにアシッド由来の酸の香りが感じられ、複雑で芳醇です。

 

 

 

タヒチ産はアニスノートのスムースさと、ヘリオトロープのようなフローラル感が最初に感じられ、バニリンの甘さは奥の方に芯となるような感じで存在しており、全体的にクリーミーでふわっと華やかな印象です。

 

 

 

軽く肌につけてみると、フレグランスに良さそうなのは、やはりマダガスカル産です。ベースノートに効きそうな存在感があります。

 

 

 

ただ、このバニラチンキは濃縮していないので、割と香りの飛びが早いです。

 

 

 

合成バニリンの1%希釈の方が持続性があります。

 

 

 

ビーンズの状態の複雑で豊かな香りを、官能的にはほぼ抽出できているような感じはしますが、強さや持続性に欠けるのでこのままでは実用性には乏しそうです。

 

 

 

また、双方のビーンズでカスタードクリームを作りましたが、コクのある贅沢なバニラを感じられるのはマダガスカル産です。タヒチ産もアニスノートの特徴など香気成分についての知識があれば興味深くおいしくいただけるのですが、タヒチ産=高級で深い香りというような先入観で食べると、実際は滑らかさや華やかさが特徴で、深い甘さではないため、「期待したほどではないな」と思われてしまう可能性はあります。

 

 

 

この2種類のバニラでずいぶんと楽しむことができました。興味のある方はビーンズの香りから楽しんでみてください。

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