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こどもの部屋

香りのワークブック

workbookcoverpicture2015年コクヨさんより、「香りのワークブック」という資生堂さんが監修した子供向けの調香体験キットが発売されました。

 

 

 7種類の香りがついたオイルジェルを混ぜ合わせて香りを作る内容になっています。

 

 

そしてそれぞれの香りとレシピの紹介、そしてシンプルな香料の歴史が書かれた小さな本もついています。

 

 

香料の歴史はとても短いのですが、西洋と日本のポイントがシンプルにまとめられていて素晴らしいです。

 

 

workbookinsidepictureさて、7種類の香りはどんな雰囲気かといいますと、

 

 

Citrus(シトラス・柑橘):レモンがメインのシャープな香りです。

 

 

Green(グリーン・未熟):ミントの香りで歯磨き粉が連想されます。

 

 

Fruity(フルーティ・果物):とてもおいしそうなピーチの香りです。

 

 

White Floral(ホワイトフローラル・白い花):ややグリーンなミュゲ(スズラン)の香り。フェニルエチルアルコールが感じられるので、ややローズっぽさも感じられます。

 

 

Rose(ローズ・バラ):ダマスクやセンチフォリアといったオールドローズではなく、ティー系のモダンローズの香りです。

 

 

Sweets(スウィーツ・お菓子):DEMEL社のココスツイーゲルのようなココナッツサブレを思わせる甘い香りです。

 

 

Woody musk(ウッディムスク・木とホワイトムスク):ムスクだけだと香りの立ちが弱いからか、グリーンとウッディを強く感じる香りです。

 

 

では、ひとつひとつの香りをチェックしたら実際に調香してみましょう。

 

 

まず、メインにする香りを選び、それにどの香りを足して変調させるか目的を持って香りを選びます。

 

 

混ぜすぎると、特徴がつぶされてしまいますから、2~3種類の香りを選ぶのが良いでしょう。

 

 

私はまずFruityの香りがとても気に入ったので、この香りをメインに、Roseをプラスして、ちょっと強くなりすぎそうなので、White Floralを入れて柔らかさを出してみることにしました。

 

 

付属の木べらでは、拭いても香りが混ざってしまいそうなので、爪楊枝の柄に米粒大を取ります。

 

 

レシピは、Fruity:3、Rose:2、White Floral:1にしました。

 

 

さて出来上がった香りは、ピーチメインのフルーティフローラルになりました。トイレタリーっぽいですが、なかなかおいしそうな良い香りです。

 

 

次は少々扱いが難しそうなSweetsを使ったレシピに挑戦してみます。

 

 

ローズマカロンのような香りを目標に、フレッシュさを出すためのCitrus、Roseは香りが立ちにくいので多めにして、Sweetsはかなり強い香りなので少なくしてみました。

 

 

レシピはCitrus:1、Rose:3、Sweets:0.5

 

 

ローズにグルマンな甘さが加わって狙い通りにまとまりました。

 

 

さぁ最後は最も難しそうなGreenとWoody muskを使った香りです。

 

 

この2つはどちらもハーバルグリーンな要素が感じられるので、相性は良さそうです。そこにCitrusのフレッシュさをプラスしてみます。

 

 

レシピはCitrus:3、Green:1、Woody musk:1

 

 

さて出来栄えは、Greenの量を迷いました。はじめは0.5にしていたのですが、もうちょっと強い方が特徴でるかなと思い最終的に1にしてみて、ややミントが強く感じられる香りに仕上がりました。ミントは0.5のままでも良かったかもしれません。

 

 

workbookletterpicture実際に作ってみて子供用とのことですが、このキット一つで、それぞれの香り素材を覚え、特徴をつかみ、どのような香りにするか創造力を働かせ、試行錯誤してみるといった調香の要素を一通り体験することができる素敵な商品でした。

 

 

対象年齢は中学生くらいからでしょうか?小学生なら保護者の方の説明を受けながらの方が良いかもしれません。

 

 

子供だけでなく、一度調香をしてみたいという方に、ぜひオススメな商品です。

香りの自由研究

svpicture夏休みの宿題といえば、読書感想文と自由研究ですよね。

 

 

私たちは香りに興味を持った学生さん達が夏休みの宿題を通して、より香りへの興味関心を深めていけるよう、このテーマに注目してみました。

 

 

研究テーマから考えるのが自由研究なので、以下にあげるテーマはきっかけとして捉えていただき、自分なりのテーマを探ってみましょう。

 

 

【香りの自由研究 テーマ】

casablancapicture-身近な香りの植物を探してみよう(初級)-

街中を散歩して、香りのある植物を探し、写真を撮って、どのような香りか(甘い、臭いの他、何の匂いに近いなど)まとめてみましょう。

 

いきなり探すのは大変なので「香りの植物図鑑」をヒントに夏の香りの植物を探してみましょう。

 

ユリ、バラ、ニオイバンマツリ、ゼラニウム、キンカン、オシロイバナ、イチジクの葉などが夏に嗅げる香り植物です。

 

意外とよく見かけるけど名前を知らない植物なども出てくると思います。

 

知らなければただの道端の草花ですが、名前を知ると親しみがわいて「こんなところにも咲いていたんだ」という発見が出てくると思います。

 

また、身近な植物からは離れますが、植物園へ行ってみるのもおススメです。一度にたくさんの植物を観察できますから。

 

東大和市駅にある「東京都薬用植物園」は、ミント類やタイム、セージ、レモングラスなどのハーブの他、ジャスミンサンバックやイランイランなど普段近所で見られない香料の採取できる花の香りを嗅ぐことができるので、大変オススメです。

 

蚊や蜂が多いので、長袖、虫よけスプレー、黒や黄でない服が良いのと、基本屋外なので日焼け止め、足元が悪いのでスニーカー必須です。

 

今後の植物に対する知識の増加も期待できるおすすめの研究テーマです。

 

 

 

sv2picture-香水の香りを観察してみよう(中級)-

香水の香りは各香気成分の沸点が低いものから香りが立ち始め、トップノート、ミドルノート、ラストノートと分けられています。

 

自分の持っている香水を「ムエット」につけて、30分ごとに香りを嗅ぎ、時間の経過による香りの変化を見ていきましょう。

 

30分毎の香りの変化を観察して、どのような香りがするか書き留めてまとめてみましょう。

 

同じ香水を複数回観察することで、初めにはわからなかった香りがわかるようになるかもしれません。

 

 

 

workbookinsidepicture-香りのワークブックで香り作りにチャレンジ(スペシャル)-

コクヨさんから資生堂さん監修の「香りのワークブック」という調香キット付きの本が発売されています。

 

 

シトラス、ローズ、ホワイトフローラルなど7つの香りのペーストを混ぜ合わせて調香体験することができます。

 

 

私もいくつかの香りを作ってみました。体験レポート&レシピはこちらのページをご覧ください。

 

 

夏休みに香りをテーマに自由研究をされる方が増えたらうれしく思います。

かおりのカレンダーとうきょう ※ちゅうい おとなといっしょにね!

 ※植物には毒やアレルゲンを含んでいる物が少なくありません。香りを嗅ぎすぎない。むやみに触らない。触った手で眼をこすったり、指を口に入れたりしないなど、観賞の際は十分にご注意ください。


 1がつごろのかおり 「つばき」

つばき

 

 ちょっとしっとりとあまいかおりがするよ

 

 おっきいきだから おちてるはなをかいでみてね

 

 


 2がつごろのかおり 「うめ」

うめ

 

 くだものっぽい あまいかおりがするよ

 

 ちかくにいくと においがするよ

 

 


 3がつごろのかおり 「じんちょうげ」

 

 もやっとした かおりがするよ

 

 おにわのちかくに さいているよ

 

 


 4がつごろのかおり 「ふじ」

ふじ

 ぶどうみたいな かおりがするよ

 

 ふじだなにさいているよ

 

 ハチにきをつけて!

 


 5がつごろのかおり 「ハゴロモジャスミン」

ハゴロモジャスミン

 

 フルーティな おはなのかおりがするよ

 

 フェンスにたくさんさいているよ

 

 


 6がつごろのかおり 「バラ」

バラ

 

 あまかったり、みずみずしかったり、いろいろなかおりがするよ

 

 おにわにさいているよ

 

 


 7がつごろのかおり 「ガーデニア」

 

 とってもあまいかおりがするよ

 

 こうえんにさいているよ

 

 


 8がつごろのかおり 「エンゼルトランペット」

エンゼルトランペット

 あまくて ちょっと にがいかおりがするよ

 

 くらくなると よくかおるんだ

 

 おにわにさいているよ どくがあるから きをつけて!

 


 9がつごろのかおり 「キンモクセイ」

キンモクセイ

 

 とってもあまい オレンジみたいなかおりがするよ

 

 まちじゅうが かおっているよ

 

 


 10がつごろのかおり 「バラ」

バラ

 あまい すてきなかおりがするよ

 

 ばらの おやしきに さいているよ

 

 トゲに きをつけて!

 


 11がつごろのかおり 「おちば」

おちば

 さくらの はっぱは すこし あまいかおり

 

 けやきの はっぱは すこし ほこりっぽい かおりがするよ

 

 ※しゃしんは さくらの はっぱだよ

 


 12がつごろのかおり

クリスマス

 

 まふゆは あんまり かおりがしないんだ

 

 はるが まちどおしいね

 

 


保護者の方々へ

 

 このページについて


このページは子供達の香りに対する感性を磨くひとつのきっかけになればと作成いたしました。

香りを学ぶ機会はなかなかありません。しかし誰かが教えなければ花の香りに気付くことなく一生を終える可能性もあります。

私は香料を専門的に勉強するまで沈丁花の香りを知りませんでした。「沈丁花の香りを知らない」と言ったらクラスメートが花を摘んで持ってきてくれたのです。その香りは春先になると香るガラスクリーナーとかスプレー類の香りだと思っていたものでした。 もちろん金木犀の香りは知っていましたが、香りを放つ花としてポピュラーな沈丁花すら知らずに成人してしまい、きっかけがなければ花の香りだと気付く事がなかったのです。

そんな経験を通して意識をして日々生活していると意外と東京の街中にも香りが存在する事がわかりました。 強い花の香りを感じたらハゴロモジャスミンが群生していたり、軒先から垂れ下がったエンゼルトランペットから甘い香りがしたり、歩いているだけでも香りが漂っているのです。良く植わっているパンジーすら結構な香りを放っている事に気がつきます。

意識して香りを嗅ぐ事で、香りの感性は確実に高まっていきます。知らなくても生きていけますが、味わいに欠ける人生となってしまうかもしれません。

味も実は多くを嗅覚で感じています。風邪をひいて完全に鼻が詰まると食事がおいしくないのは呼吸が苦しいからだけではありません。舌では甘味、塩味、辛味、苦味、旨味しか感じる事は出来ず、食べ物の持つそれぞれの風味を感じ取る事は出来ません。鼻で感じる風味でおいしさを感じるのです。

そして加工食品の風味を演出する調香師を(フレーバリスト)と呼び、香水や化粧品の香りを作るパフューマーとは別の仕事となります。

幼い頃から香りに興味を持ち、いずれそれを仕事として活躍する方がたくさん出てきたら、私たちの香り文化はより豊かなものとなっていくでしょう。

それが私たちの願いです。