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香りの植物図鑑

■ダマスクローズ

ダマスクローズ

rosadamascena2015picture香料が抽出されている数少ないバラの中の一つ「ダマスクローズ」です。

 

 

お花屋さんやバラ園でよく見られる、見栄えの良い高芯剣弁咲きのバラではなく、花びらはクシュクシュでピンク色をしています。

 

 

香料が得られるバラという事で、さぞかし強い香りがするのかと思いきや、日本のバラ園に咲くダマスクローズはさほど強くはありませんでした。(トルコやブルガリアのプランテーションで栽培されているダマスクローズは強い香りがするのかもしれません)

 

 

香りはローズウォーターを想起させるようなフレッシュな香りで、花によってややグリーンがかった花やゼラニウムのような芯の強い香気がするものもありました。

 

 

気軽に嗅いでみたいものですが、ダマスクローズを栽培しているバラ園はごく一部です。その上、一季咲きなので5月頃にしか見ることができません。

 

 

写真のダマスクローズは千葉県の佐倉にある草ぶえの丘で撮影しました。

 

 

 

さて、ダマスクローズの香料は二通りの抽出方法から得られていて、一つは蒸留法のオットー、もう一つは溶剤抽出法のアブソリュートです。

 

 

特定の香気成分が抽出され、濃縮された香料は、両方とも咲いている花の香りとはだいぶ印象が異なります。オットーはやや青臭さを持ったフレッシュな甘さで、アブソリュートはハニー様のしっとりとした甘さを持っています。

 

 

主な産地はブルガリアとトルコです。ブルガリアンローズは有名ですが、もとは17世紀ごろトルコで栽培されていたものが持ち込まれてブルガリア栽培されるようになりました。トルコのローズもターキッシュローズと呼ばれ、フレグランス製品の説明書で見かけるようになりました。

 

 

ダマスクローズの香料が使われている香水として、Jean Patou社のJOYがあります。JOYのパルファン・エクストレは、かなりダイレクトにローズオットーの精油らしさが感じられます。

 

 

モダンな香水ではGuerlain社のIDYLLEがあります。フルーティノート、ムスク、パチュリも結構強く出ているので、JOYのような精油感は感じられませんが、人肌になじみやすいような美しい香りのフレグランスです。